2025/04/01 13:11
春を代表する流星群「こと座流星群」(正式名称は4月こと座流星群)
毎年4月下旬にピークを迎える流星群です。
流星群がこと座の方角から流れることに由来しています。
輻射点(放射点)は織姫星の「ベガ」のすぐそばにあり、放射状にながれていきます。
ベガの真下、平行四辺形の形をした星の並びがこと座です。
月の出ていない時間は夜空のどの方向でも観察することができます。
2025年は4月22日の22時にピークを迎え、月が昇らない深夜2時まで観察しやすくなっています。
こと座流星群の歴史は古く、約2000年以上前の中国で記録されていました。
多くの流星は期待できませんが、普段より夜空を駆ける流星の数が多く、神秘的な時間を過ごせるかと思います。
4月の深夜に星の写真をよく取りに行くのですが、まだ肌寒く、湿度の高い空気も相まって身体が冷えやすいです。
こと座流星群を観察するときは上着をきて、温かい飲み物などを準備していくことをお勧めします。
桜の花も散り、緑色の若葉が5月の訪れを感じさせる季節です。ぜひ、新緑の優しい香りとともにこと座流星群をお楽しみください。
動物も活発になる時期ですので、安全面にも留意してください。
【こと座神話】
古代ギリシャで使用されていた撥弦楽器リラがモチーフとなっているそうです。
美しい音色を奏でる堅琴(たてごと)の奏者オルフェウスは、美しい妖精のエウリディケと結婚しましたが彼女は突然の事故で亡くなってしまいます。
オルフェウスはエウリディケをあきらめきれず、冥界への旅に出ます。冥界の門番ケルベロス、三途の川のカロン、生者であるオルフェウスに対して冷ややかな対応でしたが、オルフェウスの美しい歌声や堅琴の音色を聞かせると、すべてのものが冥界への道を示してくれました。
さらには冥界の王ハデス神さえも、その音色に感動の涙を流したといわれます。
ハデス神はオルフェウスととある「約束」を交わし、妻であるエウリディケを返しました。
その約束は「冥界を出るまで後ろをふりかえってはいけない。」というものでした。
妻との再会を喜びながら、地上へ向かうオルフェウスでしたが、後ろから着いてきているはずの妻の足音が聞こえません。心配になったオルフェウスは地上の光が見えた時、後ろを振り返ってしまいます。
すると、エウリディケの姿は煙になって消えてしまい、オルフェウスは嘆き悲しみました。
約束を破ったオルフェウスは二度と冥界に近づくことはできず、後悔と深い悲しみで息絶えてしまいます。
オルフェウスに堅琴を与えた音楽の神アポロンは彼を哀れみ、彼に贈った堅琴を星座にしたといわれています。
子どものころは一生懸命勉強していたけど、今は忙しさを理由に勉強が面倒くさくなってしまって、書籍やノートに向かう時間も少なくなり、新しい知識の吸収ができなくなってしまっていました。
このように星座の物語や流星群の詳細を調べながら書いていくと、知らないことがたくさんあるんだなぁと改めて勉強になります。
そしてなにより、自分の興味のある分野の勉強ができることがとても楽しい!と感じられるようになりました。
まだまだ知らない世界を旅することのできる自分の生活を大切にしていきたいと思います。
私だけでなく、みなさんにとっても、この文章がなにか心を動かすことのきっかけになれたら一番うれしいなと思います。
人間味あふれる神様がいたかもしれないこと、昔の人々も愛したこの空は今を生きる私たちにつながっていること。
奇跡であふれるこの世界に生きていられることに感謝しながら、今日も素敵な一日をみんなで作り上げていきましょう。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
photo by Nachu.
(写真の上方向で輝くのがベガ。右斜めしたすぐにある平行四辺形がこと座です。)
